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社会・経済 2013.10.29(火)

中国が大気汚染対策でお粗末な交通規制


中国の大気汚染対策に車のナンバー規制

 先日、中国の北京市内のいくつかの観測地点でPM2.5が、6段階中で最悪レベルの数値を叩き出した。市内の大気汚染は深刻で、政府公認のアプリで計測しても300マイクログラムという、上から2番目に高い「重汚染警報」が出ることもザラだという。

 しかしなぜこの時期にPM2.5が問題になるかというと、北京市民が暖房用に石炭の使用が増えるからだ。さらに市内の渋滞は相変わらずで、排気ガスも大気汚染の原因になっている。中国在住の邦人は、外出を控えたり屋外で激しい運動をしないなどで対策しているが、日本にも飛来するPM2.5。健康への影響も考えられるだけに、日本に住みながらも中国政府の大気汚染対応は気になるところ。

 そこで今月16日に北京市政府が考え出した排気ガス対策は、車のナンバーによる通行規制。3日間連続してPM2.5が250マイクログラムを超える「厳重汚染」と予報される場合、市内を通行する車の乗り入れをナンバーで規制するというもの。偶数の日はナンバーの末尾が偶数の車、奇数の日は末尾が奇数の車は通行禁止になるという。ちょっと原始的な方法と思うかもしれないが、自動車大国フランスでも導入されている。

 しかし北京市民からは「こんなやり方はない」「他の方法があるだろ」「せっかく車を買ったのに乗れないから損した」という不満の声がほとんど。先進国を見習った車の所有者全員に課せられる平等な規制も、北京の自動車ユーザーには無意味だ。

 しかも電気自動車も通行規制の対象になってしまった。電気自動車は排気ガスは出さないし、家庭用エアコンのコンセントで充電できる。また1台につき約10万元(約16万円)の補助金が出る。こんな良いことづくめな電気自動車も規制の対象になってしまったのだ。「大気を汚染しない電気自動車が規制されるのはおかしい」と訴えるまともな自動車ユーザーもいた。いつかこの声が政府に届くだろうか。

(文・編集部)




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