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サブカルチャー

財務省・福田のセクハラ:ロマン優光連載107

2018.04.20(金)

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ロマン優光のさよなら、くまさん

連載第107回 財務省・福田のセクハラ

 財務省・福田淳一事務次官のセクハラ騒動。告発者であるテレビ朝日の記者が名乗り出ることで、さらに大きく揺れ動いているわけですが、こういう事態の中で唯一の救いがあるとすれば、福田氏に子供がいなかったことだと思われます。福田氏に子供がいない可能性があるということだと思われます。
 考えてもみてください、自分の親がこんなことで大々的に報道されたとしたら、もうツラくて仕方ないですよ。本当かどうか以前に報道された時点で、死にたい気分になっても不思議ではありません。音声の主が福田氏本人だと確定されてしまったとしたら、自分が福田氏の子供だったら確実に人生を踏み外す自信があります。幸いにも福田氏にお子さんはいらっしゃらないようですから、苦しみの多い人生を送ることになる子供はいなかったということで、一安心です。
 当初、記者に対してそのような発言をした記憶はない、店ではそのような「ことばあそび」をすることはあるという内容の弁明を行ってた福田氏。店での発言を編集され捏造されたことも匂わすような返答であるわけです。しかし、このような発言が許される『店』とはどういう店なんでしょうか。普通に考えると女性が接客につくような飲み屋、世間でいうところの水商売の店を指しているのだと思いますが、こんな下品なことを言う奴、普通に考えて最低の客ですよね。金を払ってるから何を言ってもかまわないというような、非常に不快な考え方がうかがえます。下ネタを交えて口説いてるというよりは、セックスしたさの露骨な交渉でしかないわけで、根本的に相手をバカにしていると言われても仕方ない。店の女の子相手であったとしても、立場の弱い人間を相手にした、セクハラでありパワハラであることには変わりないわけです。上手く言い訳したつもりだったのかもしれませんが、金を払ってるのをいいことに卑劣な行為に出ているのは変わりないわけです。まあ、水商売で働く女性に対しては何を言ってもいいという考えの人間は多くいるわけで、相手が水商売というと擁護もでるでしょうけど、その人たちも間違ってるわけで、最低なのに変わりはありません。
 福田氏の取材に訪れた記者相手だろうが、接客している女性相手だろうが、アウトな発言。この発言が許される『店』というものが存在するのでしょうか? 一つだけあります。いわゆる風俗店、それもイメージプレイができるタイプの風俗店です。福田氏が「事務次官と女性記者の不倫ライトSM」という設定のストーリーを持ち込んで、嬢の了承のもとにプレイを楽しんでるのならば、一応問題はありません。しかし、人がどのような性的妄想を抱こうと自由ですが、妄想の内容によっては「き、きもい…」と世間の白い眼に晒されるのも、また真実。最初にあのような返答をした時点で、相手が誰とか、どのようなシチュエーションだとか、細かい事実関係がどうだとか関係のないところで、最低のイメージを自ら確定してしまったのではないでしょうか。「ハニートラップの可能性が…」と言ってる人もいますが、もしそうだとしても「最高級に下品で頭の悪いセックスの誘い方をするキモチ悪い男」には変わりないわけですから。多分、根本の部分で女性に関する感覚が何か間違っているのです、福田氏は。

 オタクに閣下と言われて喜んでた無神経発言の得意な大臣や、財務省の対応だけでなく、テレ朝が女性記者の告発を止めていたり、女性記者の実名をわざわざあげて民進党の大塚代表に質問するフリーの記者がいたり、どこの政党がとか官庁がとか右とか左とかそういうことじゃなくて、この国自体のセクシャル・ハラスメントに伴う人権意識は一般的にめちゃくちゃ低いということ露呈した事件だったのではないでしょうか。この政局の中で、政治的な対立の中に落としこまされそうになりますが、この件に関するあれこれは、本来は男性優位社会に対する女性の人権の問題なのです。だから、自民党内にも野田聖子議員のように財務省の対応を批判する人もいるわけで。野田氏の発言を政治的な意図だけで解釈しようとする人もいるでしょうが、それだけではない部分はあると思います。まあ、なんかこんなことを言ってますけど、自分にしたって、気をつけているつもりでも、ちゃんとそういう意識が持ててるか、ちゃんとできているかと言われると自信が全然ないわけで、ただ気をつけていくしかないんですがね。
 一つの社会問題、人権に関わる問題に対して意識が高い人が、別の問題では意識が非常に低かったり、普段意見が対立しているような人とある問題では意見があったりするわけで、世の中の人は局面ごとに色々な顔を表すものです。だからこそ、組織や陣営とかでなく、自分自身の座標軸を持って局面ごとに自分で考えていくことは大事なのだなと改めて感じました。

(隔週金曜連載)

写真:財務省庁舎(Wikipediaより 帰属:っ CC-BY-SA3.0)

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