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かねと権威を求めるレース:杉作J太狼XS「美しさ勉強講座」連載49

2017.05.19(金)


軟弱な男たちの姿に見かねて、あの先生が立ち上がった!
杉作J太狼XS先生の「男の偏差値がぐんとアップする美しさ勉強講座」

49時限目・かねと権威を求めるレース

 かねと権威を求めるレースを開催している連中がいる。
 高収入といい住まい。いい妻、いい夫、いい子供、いい隣人、週末のいいパーティ、年に何度かのいい旅行。それを求めるレースが開催されていて参加している連中がいる。みんなのまわりにもいる。きみ自身かもしれない。参加しているつもりがなくても参加しているレースはある。俺は参加したくて参加してるんだというような人間はこの原稿を目にしてないだろう。別のところにいるはずだ。

 ひとことで言うならいやなレースだ。

 このレースに参加するタイミングはどこにでもあるし、リタイアするタイミングもどこにでもある。

 かねがなければ生きていけない。それはそうだろう。学校にも行けないし晩飯も喰えない。家族を食わせるためにやりたくない仕事をしているひとはいくらでもいる。問題の本質はそこにあるがそこを解決しようとしている大人はまずいない。政治家は右から左までひとりもいない。かねを求めるレースは権威を求めるレースに直結している。むかし、アイドルの実家を見に行って「小さかった」「トタン屋根だった」と笑っている連中がいた。そいつらの家も小さいはずだ。トタン屋根以下のやつもいたはずだ。馬鹿にしているのではなく、自分と同じと安心している部分もあったと思うが、俺はそういうことは言うものではないときつく言った。そのなかのひとりは後に同じ展開の話に巻き込まれて家を見にいったんだろ、どうだった、と尋ねられて。その場に俺はいたのであるが彼は「大きかったよ」と言った。そういう話でもないのかもしれないが俺はきついことを言ったけど救われた。言うほうもいやなのだ。つらいのだ。友人関係が壊れるかもしれないと思いながら言った。覚えてる。深夜のガストだった。だが現在彼とは友人以上の関係だと思う。友人などというちゃらい言葉を彼に使いたくない。思い出してみればそれまでは友人ではなかったかもしれない。ただの知り合いだったかもしれない。だがいまは違う。

 話がそれたが。

 かねを求めれば大きな家、いい暮らし、いい食べ物に繋がっていく。高級な生活を求めていく。

 怖い話だが、めしを炊いて、百円のサンマ焼いて、味噌汁でもあればそれでいいし、肉なんかも安いのを買ってきて七輪で焼けばそれが旨い。缶チューハイなんか百円を切ってる。幸せな暮らしはそれほどかねが必要なわけではない。家も狭ければそのぶんあたたかみはある。新婚夫婦も広い家で別の部屋に寝たり別の階に寝たりするより四畳半一間のアパートで身を寄せ合っていたほうが幸せだし愛も一体感も深まる。が、それらもすべてただというわけにはいかない。そんなに高額でないにしてもかねは必要である。いくばくかの金が必要である。だがそのかねの世界はかねのレースに直結している。

 レースを降りるタイミングというのは難しいのだ。

 シチュエイションがない、と言ったほうがいいのかもしれない。もしかすると宗教がその受け皿になっているのかもしれない。宗教以外にないものだろうか。

 ある。

 あるはずだ。

 少なくとも俺はレースに参加していない。宗教も中学がキリスト教、大学が仏教だったが、幼稚園、小学校、高校は無宗教だった。

 ちなみに中学生ぐらいから学校の成績というやつもレースに直結してくる。

(この項、つづく)

<隔週金曜連載>

画像◎某所にて

(※杉作J太狼XS監督作品 映画「チョコレートデリンジャー」再上映(1日限り)が決定しました。愛媛・松山シネマルナティックで2017年5月23日午前10時30分より。なお今後の上映についてはしばらくありませんが、twitterアカウントをチェックしてみてください。)

映画「チョコレートデリンジャー」twitterアカウント
https://twitter.com/choco_derri2017


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【杉作J太狼XS:プロフィール】
すぎさく・じぇいたろうXS
漫画家。愛媛県松山市出身。自身が局長を務める男の墓場プロダクション発行のメルマガ、現代芸術マガジンは週2回更新中。著書に『応答せよ巨大ロボット、ジェノバ』『杉作J太郎が考えたこと』など。

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http://mensbucchi.com/rensai-bn/20160323181300(コピペして検索窓に)

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