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サブカルチャー

「亀田興毅に勝ったら1000万」とは何だったのか:ロマン優光連載83

2017.05.12(金)

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ロマン優光のさよなら、くまさん

連載第83回 「亀田興毅に勝ったら1000万」とは何だったのか

 この前、AbemaTVでやってた「亀田興毅に勝ったら1000万」という番組。番組としては、亀田興毅氏のヘッドギアが想像以上に広範囲を防御するもので「素人相手にこれか……というか素人が被ってるやつよりあからさまに守られてる範囲が広い!」とさすがに驚いたこと以外は、予想通りの内容でした。よく考えたら、素人側が安全のためにヘッドギアをするのはわかりますが、元・世界チャンピオンが素人相手にヘッドギアをする必要があったのでしょうか……。

 一応ボクシングルールの準ずるルールで行われる試合なのに、実況がボクシングの実況ができる人ではなく、辻よしなりアナウンサーという時点で、単なる見せ物番組なのはわかりますもんね。
 ゲストの方々は番組を盛り上げるために色々と頑張って発言をしていたのですが、さすがにそれをこじつけるのは無理だろうという発言が多く、苦しい戦いを強いられている感は拭えませんでした。そんな中、辻アナの無理を通り越して狂気すら感じられるような適当な発言の数々には戦慄を覚えました。仕事なんだから、もう少しもっともらしいことを言うべきだったのでは。あの番組で世間のボクシング熱が高まったりせんだろう……。
「亀田が素人に負けたら面白いから負けないかな!」という動機で、三兄弟の区別すら曖昧な人たちが大勢観てたんじゃないかと思うんですが、さすがに興毅氏も元世界チャンピオンなわけで、あのルールだったら素人相手に負けるわけがないですよ。挑戦者選びの段階で、完全な素人、ボクシング経験者、引退したセミプロ総合格闘家という厳選された面子ですもんね。何のハプニングも起こらないまま無難に終わるわけです。

 この番組の何が一番悪かったのか? それは亀田興毅氏に突出したボクシングの才能が無いのがいけなかったんだと思います。もし、興毅氏が素人に対して圧倒的な技術の差を見せつけて勝っていれば、全然番組の評価も変わってただろうし、「ボクサーってやっぱり凄い!」みたいな話になってたんだと思うんですよ。まあ、亀田興毅という人のファイトスタイルが非常に地味なのもあるとは思いますが、それだけの話ではないと思うのですよ。結果、またしても多くの人の失笑を買ってしまったのは気の毒ですが。
 もし、亀田興毅氏に並外れた才能があれば、イメージを一新できたかもしれない。そもそも、その才能があれば、同じやり方をしていても、現役時代にボクシング・ファンからあそこまで嫌われなかったかもしれない。獲得しようとした名声や地位に見合うだけの才能が備わってないことが一番悪いことなのです。
 ライターだってそうです。ネットでの無神経で浅薄な言動がどんなに叩かれたり笑い者にされようが、「著作のタイトルがあまりに無神経なので変えろ」と怒られようが、過去の発言と辻褄が合わなすぎる文章を繰り返し発表して嘘つき呼ばわりされようが、本の内容が素晴らしければ、状況を一気にひっくり返すことは可能なのです。そういう本を出すべきときに、「本来の著者の意図ではないところで、ある意味面白い」という評を多くの人から下される本を出してしまうような人がいるとしたら、本人の求める地位や名声に見合うだけの才能を持ってないという見なされても仕方がないでしょう。
 無理して下駄をはかされて自分の能力と釣り合わない地位なり名声なりを得てしまうと、後々苦労することになるし、それでお金が儲かるとしても、個人的には御免被りたいものです。

(隔週金曜連載)

写真:亀田興毅(編集部所有写真)

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【ロマン優光:プロフィール】
ろまんゆうこう…ロマンポルシェ。のディレイ担当。「プンクボイ」名義で、ハードコア活動も行っており、『蠅の王、ソドムの市、その他全て』(Less Than TV)が絶賛発売中。代表的な著書として、『日本人の99.9%はバカ』『間違ったサブカルで「マウンティング」してくるすべてのクズどもに』(コアマガジン刊)『音楽家残酷物語』(ひよこ書房刊)などがある。現在は、里咲りさに夢中とのこと。

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