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サブカルチャー

相方は呼吸するように嘘をつく:枡野浩一連載26

2015.03.13(金)

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枡野浩一の「今夜も仲なおり」

第26回「相方は呼吸するように嘘をつく」

 お笑い芸人トリオ「詩人歌人と植田マコト」は、相変わらずライブ三昧の毎日を過ごしています( http://urx.nu/ioLp )。これを書いている本日の夜も千川びーちぶでライブがあり、あと一時間ほどで仕事場を出なくてはなりません。
 きょうは相方の「詩人」が、いかに呼吸するように嘘をつくかの具体例をひとつ紹介して、あっさりおしまいにしたいと思います。

 私の仕事場は阿佐ヶ谷にあります。「枡野書店」という名前。以前は「書店」だったのですが、現在は月二回くらい小人数(9席限定!)でイベントをする場所になっています。
 その枡野書店で先日、撮影がありました。3/23(月)と3/29(日)の二回公演が決まっている単独ライブ( http://urx.nu/ioLz )で上映する映像を、映画監督の杉田協士さんに撮影していただくことになったのです。撮影は21時スタート。そのまえの時間は、トリオでちょっとしたトークイベントをして過ごしました。
 枡野書店はとにかく小さいので、9名のお客さんが席にすわるといっぱいいっぱいです。今の季節は上着や荷物があふれてしまいます。その上、私が豆から淹れた珈琲や、お茶、おやつなどを提供する関係で、机を出す必要もあります。(椅子や机は、いわゆる学校でつかわれているポピュラーなあれを、ネットオークションで入手。予算三万くらいで落札してくれと詩人に頼んだら、倍の六万で落札しやがったという、忌々しい思い出があります)
 だから私は、枡野書店でイベントをするたび、店をどうにか少しでも広くつかえないかと必死で片づけして、スペースをつくります。
 そんな私の気持ちも知らず、詩人は海外旅行に行けそうな巨大なスーツケースをひきずって、ぼんやり枡野書店にあらわれたのでした。

「何それ。どこに置くの? そんなでかいスーツケース。馬鹿なの? ねえ、馬鹿なの?」
 私は軽く怒りました。たしかに撮影のためにコントの小道具が必要なのですが、そこまで巨大なスーツケースは必要ないはずです。
「うん。馬鹿なんだ」
 毎度のように、ひらきなおる憎らしい詩人。
「小道具を全部いれたままにしてて、中身も確かめずに、そのまま持ってきたんでしょ?」
 と私が責めると、
「いや、ちゃんと必要なものだけ持ってきた」
 と言い張る詩人。その後、トークイベントが無事に終わり、杉田監督がいらっしゃって撮影が始まったとき、詩人が最も重要な小道具を忘れてきたということが判明しました。
「いや、ちゃんと必要なものだけ持ってきた」
 呼吸のようにつく嘘とは、このことです。

 私から申し上げたいことは以上です。杉田監督と私で今、「光の短歌コンテスト」( http://lyssupport.com/ )というのをやっています。皆様ふるってご参加ください。最後に載せる短歌は、私がつくってみた「光の短歌」です。なお、本日の冒頭にある写真は、杉田監督が撮影した植田マコトさんです。

【短歌】
いつまでも四角の中で揺れている光を追って始発を待った(枡野浩一)
http://urx.nu/ioLC

【枡野浩一:プロフィール】
ますの・こういち
歌人。2013年春、まさかの芸人宣言。2013年秋、詩人の本田まさゆきと、お笑い芸人コンビ「詩人歌人」を結成。2014年秋、事務所SMA(ソニー・ミュージックアーティスツ)の先輩芸人・植田マコト(元「うえはまだ」ツッコミ)をむかえ、トリオ「詩人歌人と植田マコト」を結成。

【オススメ書籍】かんたん短歌の作り方(ちくま文庫)
http://books.rakuten.co.jp/rb/12794379/
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【オススメ書籍】『57577 Go city, go city, city!』(角川文庫)
http://books.rakuten.co.jp/rb/1531319/

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http://urx.nu/ioT1
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