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社会・経済

てるみくらぶ破産で失われた個人のお金約100億円はどうなるのか

2017.03.28(火)

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約9万人が阿鼻叫喚 実は子会社「自由自在」も同時に営業停止

 格安旅行大手の「てるみくらぶ」(本社・東京都)が破産となった。
 ネットではツアーが安すぎること、韓国旅行の現地でホテルキャンセルを受けたことが面白おかしく報道されその影響も軽く見られているが、実は同社は2015年9月期は130億円、2016年9月期は195億円の売上がある創業18年の業界ではそれなりの立場。東京本社のほか大阪、名古屋、福岡、札幌に支店があり、ビーチリゾート全般に強く、現地法人もハワイ・グアム・韓国・台湾(持株会社である「てるみくらぶHD」には他にセブ・ベトナムも表記あり)とかなりの数にのぼる。子会社に一部地区を専門とする「自由自在」があった。

 ツアーは「てるみくらぶ」ロゴの入ったラッピングバスが使用され、安価なぶん送客数は多かった。また近年はマスコミの露出も活発で、テレビではBS12「ハワイに恋して」のメインスポンサーとなっていた(番組は3月で打ち切り)。同社はネットのツアー比較サイトや新聞広告でも大規模に集客しており、学生から年配者まで幅広く利用されていたのも特徴だ。価格を理由に買っていると思われがちがだ、同社はチャーター便も出しており、HPでは在庫を3~9くらいの範囲内で小出しにするため、他で売り切れる繁忙期でも取れるということもあり、被害者以外にも普段の利用者はかなり多いと見られている。

 同社は約151億円の負債、うち個人分約99億。契約数約3万6000人、最大約9万人の被害とも報道される(数値は報道社により若干の開きがある)が、ゴールデンウィーク・夏休み・海外挙式・社員旅行など幅広く予約の入っているこの時期の破たんで顧客も業界も大混乱となっている。

 万が一の弁済業務補償金も明確に不足、1億2千万円代と言われており、せいぜい1%程度。そのため現金振込の個人顧客は完全補償については諦めざるを得ないだろう。だがJATAに申請を行うよう「てるみくらぶ」のHPにも指示が出ている。クレジットカード決済については会社によって対応が分かれるが、未決済の場合「停止抗弁」で対抗することができる。しかしこれらの申請は割賦販売法の規制によるもので、本来一括払いは対象外。しかし同社は通常一括払いのため、あとから分割にした人以外は法のスキマに入ってしまう。そのため、カード会社の配慮がなければ多くの人が救済されないのではないかという懸念がある。

 今回の業界の対応次第では旅行時のクレジットカード会社の選別や、万が一の時に補償が足りない旅行代理店離れが進みそうだ。

 ここで問われるのは同社破産について計画性のあるものかという点。前年195億円の売上で、2017年4月時点で個人から約100億をかき集めているという点で怪しむむきもあるが、例年通りの新卒採用予定があったことでその疑惑を打ち消しているようだ。しかし、破たん前にはカードで決済した人に対し、落ちなかったといって現金を持参させたとの報道も見られており、これが事実であり会社の指示であれば明らかに現金集めだけの目的で詐欺的行為である。また各新聞社への出稿を増やしたことも業績悪化の一因と言っているが、新聞出稿自体はかなり以前から行われていたもので(※証拠に画像は2013年11月のもの)、費用対効果も見えているため(掲載サイズの差異はあるにせよ)それで会社が傾くとは思い難く、山田社長の言い分は信じがたい。特に最後に行われた新聞の現金一括キャンペーンを信頼して申し込んだ一般顧客にはほぼ100%役務は提供されていないわけで、新聞広告の信用を用いて騙してはいないかなど、改めて検証が必要だと思われる。

 すでに旅行していた顧客には韓国やグアムでホテルから追い出された…などの例はあるようだが、報道されていないが、同社はアフリカのツアーも募集していた。このツアーが催行されているかは不明だが、万が一、動物たちも潜む自然保護区内のホテルで追い出されたら…と思うとぞっとする。

 また現在「てるみくらぶ」ばかりが報道されているが、系列の「自由自在」も営業を停止したとホームページで発表しており、一部の相談機関も「自由自在」については知名度が低く把握していないようだった。こちらは対応についても2017年3月28日現在ではHPに掲載されておらず(JATAの申請は受付中)、もう少し被害者が膨らむかもしれない。

(文・楠尾 袋) 写真提供:korea-travel.blog.jp

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