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サブカルチャー

ぺろりん先生の悲劇:ロマン優光連載85

2017.06.09(金)


ロマン優光のさよなら、くまさん

連載第85回 ぺろりん先生の悲劇

 有名声優で山ちゃんの呼び名で親しまれている山寺宏一さんがツイッター上で自分の画像に「彼氏とデートなう。に使っていいよ」というキャプションを付けた投稿をしたところ、千年に一人の美少女・橋本環奈さんなど有名芸能人から一般の人まで様々な人がそれに触発され同様の形式で投稿し、山寺さん発の流行と盛り上がりを見せています。
 その裏で悲しい想いをしていると思われる人がいます。ぺろりん先生の愛称で知られるベボガ!(虹のコンキスタドール黄組)のメンバーである鹿目凛さんです。彼女が今年の2月から使い始めた「『彼女と○○なう』って使っていいよ。」というフレーズが地下アイドルを中心に流行しだし、それが山ちゃんとラジオで共演しているチャオベッラチンクエッティのメンバーである岡田ロビン翔子さんにも届き、ロビンさんが山ちゃんにも勧めたところ件のツイートをするに至ったという経緯があるわけです。有名な山ちゃんが自分の考えたフレーズを使ってくれたことを喜んだぺろりん先生は「私が原案です」とリプするも、特に注目をあびることなく、手柄は山ちゃんのものに……。
 そればかりか、ぺろりん先生の「『彼女と○○なう』って使っていいよ。」シリーズ自体にパクリだという非難まで寄せられる始末。さすがに、これは言いがかりにかなり近いとは思います。確かに寺嶋由芙さんの「#まるで彼女シリーズ」や、まねきケチャのメンバーの松下玲緒さんの「『彼女と○○』的な感じで使えそうなフリ素集」シリーズ等、類似のテーマ・構造でぺろりん先生より前からツイートしているアイドルはいます。しかし、他人の影響であのフレーズを考えたのか、偶然似たものが出てきたのかは私にはわかりませんが、「『彼女と○○なう』って使っていいよ。」という他人が使いたくなるようなキャッチーなフレーズを編み出したことにぺろりん先生の功績はあるわけで、構造が同じだからといってパクリということはできないと思うのですよ。
 ただ、フレーズの違いというものは、同じ構造の中での表面的なアレンジの差異でしかないといわれてしまえばそうなわけで、逆にオリジナルを主張することも難しいのも確かです。そして、これは作品でもなんでもない、みんなで共有している遊びの中の話なんですよね。本当に微妙な領域なわけで、ぺろりん先生が嬉しかった気持ちはわかるけど、自分でオリジナルを主張せずに、喜んでみせるぐらいで良かったんだと思います。
 それにですね、ぺろりん先生のは「『彼女と○○なう』って使っていいよ。」、今流行ってる山ちゃん発の方は「『彼氏と○○なう。』に使っていいよ」なんですよね。「って」と「に」の違いがあるんです。『おはスタ』で山ちゃんが使ってた「おはー」と、慎吾ママが流行語大賞をとった「おっはー」が「っ」の部分が違うから違うものなのと同じです。そう、あれはもう違うものだと考えるしかないんですよ。
 まあ、実際「おはー」という一部の地域の子供とアイドルオタクと朝から暇してるボンクラにしか認知がなかった挨拶を、「おっはー」という全国区の流行語にしたのが慎吾ママなのが事実なように、一部のアイドルとアイドルオタクしか知らなかったものをTwitter上に広く広めたのはやっぱり山ちゃんなのです。世間的にはある程度以上の数字を持ってないと認知されないんですよね。悲しいことに。それでも松井玲奈さんのように、ぺろりん先生というハッシュタグをつけて「って」の方を使ってツイートしてくれる人だっているのだから、ぺろりん先生のことを気にかけている人だって、きっといると思いますよ。ちなみに私は千年さんよりぺろりんの方が好きです。
 ベースボールガールズがデビューしたてのころは、本当にビックリするぐらい誰も何もできてなくて、見てる方が不安になるぐらいでした。そこに助っ人としてぺろりんがやってきて、それ以降見違えるようにちゃんとしたグループになっていったのを覚えています。ぺろりんはいいライブをやる人でした。叩かれることも多い人だけど、ちゃんとやることをやってきた人だから、がんばってほしいです。

(隔週金曜連載)

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【ロマン優光:プロフィール】
ろまんゆうこう…ロマンポルシェ。のディレイ担当。「プンクボイ」名義で、ハードコア活動も行っており、『蠅の王、ソドムの市、その他全て』(Less Than TV)が絶賛発売中。代表的な著書として、『日本人の99.9%はバカ』『間違ったサブカルで「マウンティング」してくるすべてのクズどもに』(コアマガジン刊)『音楽家残酷物語』(ひよこ書房刊)などがある。現在は、里咲りさに夢中とのこと。

おすすめCD:『蠅の王、ソドムの市、その他全て』/PUNKUBOI(Less Than TV)
http://books.rakuten.co.jp/rb/13292302/

連載バックナンバーはこちら
http://mensbucchi.com/rensai-bn/20160322204147 (コピペして検索窓に)

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