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社会・経済

インド料理店員はほぼインド人でない! 都内にインド料理店が激増の裏事情

2013.05.24(金)


インド料理店が5年で5倍の軒数になった裏事情

 最近都内でインド料理店を良く見かけないだろうか? これはあなたの住む地域だけで偶然増えているのではない。2007年には302軒だったのが、2012年には1530軒に増加している。なんと5倍以上の驚異的な伸び率だ。しかしその増えたインド料理店に働いているコックの多くはインド人ではない。そのほとんどはネパール人。(ちなみに都内で働いているインド人はIT技術者として企業に働いている人が多いらしい。世界有数のIT立国であるインドから、例の2000年問題で様々な日本企業に呼び寄せられた人たちがそのまま働き続けている)。都内に住むネパール人は2000年には3,212名だったのが2011年には20,383名(法務省調べ)にもなっているのだ。これまた6倍強の増え方をしている。

 ネパール人が来日する理由は、発展途上国であるために政治的に不安定な事を理由にする人もいるが、やはり多くはお金のため。所得水準が80倍以上は違うらしいのだから、日本で仕事して高い収入を得たいと考えての来日なのだろう。だが日本は単純労働者に就労ビザが下りない国である。が、しかし就労ビザの取得条件のひとつとして料理人で10年以上の経験をしている人間という項目があり、熟練コックは取得し易いらしいのだ。つまりは専門のコックとなれば就労ビザが下りるのだ。だから来日するためにコックという職業でくるネパール人が増えたためにインド料理店が増えているのだ。

 ネパール料理店という看板を掲げるよりも、日本ではメジャーな位置にあるインド料理を看板にする方が、お客さんに受けがいいという理由でインド料理店が多くなっているのだろう(ネパール料理もインド料理も基本的にスパイスを使った料理であり、ナンよりも米を食する事が多いからインドカレーよりサラサラしている。スパイスの種類は同じぐらい多いが、使用する量が少ないので日本人の味覚に合うともいわれている)。

年間うん千万円も儲かるネパール人ブローカー商売

 けれど、話はこれだけでは終わらない。10年以上のキャリアを持つコックってそんなにいるものだろうか? また、そんなに店が増えていって、果たしてオーナーは店を維持出来るのだろうか?

 ここからがこの話の本筋ともいえる。来日したネパール人たちは斡旋ブローカーに150万から200万のお金を支払い、就労ビザを手に入れている人間が多い。中には1年単位で就労ビザのお金を25万ずつ追加で支払わなければならない契約になっている者も。つまり搾取されているのだ。

 インド料理・ネパール料理店のオーナーになっているネパール人は、ブローカーの顔を持つ者が多いともいう。ビザは正規の就労ビザだが、日本で経営している料理店の料理人という名目がミソ。これって雇っている側が圧倒的に有利なモノ。ビザ代は日本政府に払うのは多くても数千円に過ぎないのだが、ブローカーには1人あたり数百万支払われているわけだ。1店舗につき4~5名の料理人が雇え、その家族である妻にもビザは下りる。つまりはそれだけで10名、2千万近くになる。働いている店の給料だってどれくらいの額が支払われているか、解ったもんじゃない。日本に来日してそのカラクリに気がつき、日本側に訴えて出たところで、ビジネスビザが簡単に発行される訳じゃない。3ヶ月の観光ビザで、それ以上日本にいたければ日本国籍を持つ者と結婚するしか方法がないのである。

 オーナーたちは次々に店を作り、本国から就労させるべく人を呼びよせ、就労ビザ代の名目で搾取していく…。たぶんこのビジネスが崩壊しない限り、インド料理店は増え続けると思われる。

 もちろん真面目に営業してて、本国からキチンとしたベテランのシェフを雇っている店も多いだろうが…。こんなに増えている原因にはこんな裏話も確かにあるのだ。

(文・編集部)

写真:nepal dishes by snak(Flickr)CC BY 2.1
写真はネパール料理のイメージです。記事とは関係ありません。

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