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芸能・エンタメ

めくるめく魔夜峰央ワールド! 映画「パタリロ!」

2019.07.02(火)


40年以上続く不朽のギャグマンガが舞台の熱そのままに実写映画化

1978年の連載開始から、今なお愛され続けているギャグマンガ「パタリロ!」。2.5次元ミュージカルになった時には大変な話題になりましたが、今回ついに、舞台のメインキャストはそのままにスクリーンに登場! 『翔んで埼玉』に続く魔夜峰央原作マンガの実写映画化作品として堂々公開になります。
(C)魔夜峰央・白泉社/劇場版「パタリロ!」製作委員会2019
 しかし、「パタリロ!」といえば、美青年たちがバラの花をバッグによろめいたり、よろめかなかったりするストーリー。映画化して大丈夫なの!? と思いましたが、かなりギリギリのところまで再現されていまして、「攻めたな」という感じでした。最初はドキドキしていましたが、これはこれでアリの時代になったのだなあと、連載をリアルタイムで読んでいた世代としては感慨深かったです。
(C)魔夜峰央・白泉社/劇場版「パタリロ!」製作委員会2019
 今回の内容は単行本でいえば1巻の部分。原作の中でも重要なパタリロとMI6のスゴ腕エージェント、バンコランとの出会いから始まります。イギリスに国賓として招かれたマリネラ王国のパタリロ・ド・マリネール8世(加藤諒)は何者かに襲われ、そこを救ったのがジャック・バンコラン少佐(青木玄徳)でした。ダイヤモンドの産出国であるマリネラ王国内では権力争いが加速していて、パタリロも命を狙われることに。そんなパタリロに近寄るのが、BBC記者の美青年マライヒ(佐奈宏紀)。早速「美少年キラー」の異名をもつバンコランに魅了されてしまいます。国王崩御によりマリネラ王国の王位を継承したパタリロ、それを取材するマライヒ、警護を担当することになったバンコラン。戴冠式の日、何かが起こる!?
(C)魔夜峰央・白泉社/劇場版「パタリロ!」製作委員会2019

 しょっちゅう脱線するギャグもかなり忠実に再現していて、これ終わるのかな? みたいに思うことも一瞬ありましたが、ストーリーは中盤からどんどん盛り上がり、戴冠式に向けてのサスペンス要素も楽しめました。映画ならではの爆笑VFXも披露され、予想以上に楽しめた作品だったと思います。主演の加藤諒くんはもちろんのこと、バンコラン役、マライヒ役の俳優さんは舞台からの続投ということで、息もピッタリ。演劇的なアプローチも魔夜峰央ワールドに合っていたのではないかと思います。好評だった舞台の雰囲気を壊さずに映画に持ってきたのは成功だったのではないでしょうか。
(C)魔夜峰央・白泉社/劇場版「パタリロ!」製作委員会2019

 ちなみに監督はNHK Eテレ「みいつけた!」で「オフロスキー」を演じている小林顕作さん。舞台版の演出も手がけています。やはりオフロスキーの異様なまでの存在感はダテじゃなかった(褒めてます!)。アイメイクバッチリの美青年たちが舞台のテンションでグイグイきますから、最初はギョッとするかもしれませんが、次第に病みつきになっていくから大丈夫。原作ファンとしては「スターダスト計画」の映画化もぜひ! と次回作に期待するところです。

(文/吉田直子)

タイトル:劇場版「パタリロ!」
2019年6月28日(金)TOHOシネマズ 新宿ほか全国順次ロードショー
配給:HIGH BROW CINEMA
(C)魔夜峰央・白泉社/劇場版「パタリロ!」製作委員会2019

 


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