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芸能・エンタメ

体操女子のパワハラ問題の注目ポイント:ドラァグクイーン・エスムラルダ連載223

2018.09.06(木)


エスムラルダの「勝手にワイドショー!」

連載第223回 体操女子のパワハラ問題の注目ポイント

 訃報や天災だけでなく、スポーツ界の不祥事も続いている2018年。
女子レスリングの伊調馨選手に対するパワハラ問題、日本大学アメリカンフットボール部の反則タックル問題、日本ボクシング連盟の不正判定疑惑問題、そして今回の、体操女子のパワハラ問題……。

 そもそもは「宮川選手に対する速見コーチの暴力行為が、体操協会に報告された」ことから始まった今回の騒動。ところが宮川選手の会見を機に、「塚原夫婦による宮川選手と速見コーチへのパワハラ」がクローズアップされ、さらに池谷幸雄や森末慎二、元・太陽とシスコムーンの篠田美帆まで登場して、もはや何がなんやら状態に。

 しかし、この騒動の「加害者」と「被害者」の入り乱れ方は興味深いわ……。特に速見コーチが、パワハラにおいては「被害者」、暴力行為においては「加害者」であり、暴力行為の「被害者」にあたる宮川選手は、むしろ速見コーチを擁護している、というあたりに、簡単に白黒つけられない人の世の複雑さが凝縮されていて、アタシ的にはツボ。
 こうした事件が起こると、メディアでもSNSでも、誰かを「悪者」にする意見が飛び交う(誰を「悪者」にするかは、人によって違う)けど、たいていの揉め事は結局、それぞれの正義、価値観、欲、弱さなんかがぶつかりあったり絡まりあったりして生まれるもので、「100%加害者」な人も「100%被害者」な人も、基本的にはいないのよね(もっとも、生きていれば、一方的にイチャモンつけられたり「当たり屋」にタゲられたりすることもあるし、ギルティ度には差があるけど)。

 あと、「暴力行為」や「パワハラ」に対する告発が、明らかに攻撃のために行われている点も、この騒動の面白さ。「人道的に許せなくて告発した」みたいなタテマエが入り込む余地がなくて、いっそ清々しいわ……。
セクハラにしろパワハラにしろ、本当に苦しんでいる人がいるのは確かだけど、一方で、判断が主観に左右されやすく、権力闘争とかに都合よく使われやすいのも確か。それを、この騒動は、見事に浮き彫りにしてくれている気がするの(っていうほどのことでもないか)。

 それにしても、会見映像で観た速見コーチ、わりと好きな顔だったわ……。あのコーチだったら、アタシ、多少叩かれても許すかも……と一瞬思ったけど、宮川選手への平手打ち動画を観たら結構痛そうだったので、やっぱり嫌。

<水曜連載>(※今週は木曜公開)

写真/ digi009(PIXTA)※イメージ

【エスムラルダ:プロフィール】

えすむらるだ…1972年生まれ。94年よりドラァグクイーンとしての活動を開始し、各種イベント、メディア等に出演。2002年、東京都の『ヘブンアーティスト』ライセンスを取得。脚本家・ライターとしても活躍している。著書に「同性パートナーシップ証明、はじまりました。」(ポット出版、共著)
twitter:@esmralda001

エスムラルダ

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