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芸能・エンタメ

「身体は美女・中身はオッサン」の苦悩表現がスゴい映画

2018.01.06(土)


性転換手術で男→女になった殺し屋の復讐劇!『レディ・ガイ』

 心と体が入れ替わるドラマは古来より様々に作られてきましたが、時として「名探偵コナンくんの中身は小学生になりきりすぎてないか?」とか、「君の名前よりも、オレ女子になっちゃったよ!ってことのが終始気にならないか?」とか、邪念が沸いてくるのは私だけでしょうか。
 そんな違和感をもったことのある人には、ぜひおすすめの映画が『レディ・ガイ』です。
映画「レディ・ガイ」 ©2016 SBS FILMS All Rights Reserved
 主人公はフランク・キッチンという名のワイルドな男です。依頼があれば誰であろうが殺害してしまうスゴ腕の殺し屋ですが、ある時依頼主から「お前は敵を作りすぎた」と言われた瞬間襲われ、激しい銃撃戦の末に意識を失ってしまいます。見知らぬ安ホテルのベッドで目覚めたフランクは、自分が女性になっていることを知ったのでした……。
 実はフランク、以前に恨みを買った相手により、性転換手術を施されていたのです! ここからフランクの復讐劇が始まるのですが、なんといっても主演のミシェル・ロドリゲスの「マジか!? オレが女に!?」っていう演技が真に迫っててスゴい。女になったからって1分で気持ちを切り替えて、「この肉体を武器に…」なんて考えるんじゃなくて、苦悩しまくるんですよね。自分の身体をジロジロ見たり、一生懸命胸にサラシを巻いたり。そうそう、“取り違え”で起こる反応って、こうだよなと膝を打ちたくなります。映画「レディ・ガイ」 ©2016 SBS FILMS All Rights Reserved
 また、ミシェル姐さんの「身体は美女・中身はオッサン」の演技が、とても切ない。フランクはもともとガサツな男なので、女になっても完全にガニ股。ガラガラ声で喋り、動作も荒っぽいのですが、そんな男なのに、自分の運命に対し女子高生のように怯えている姿が、なぜか愛おしく見えてしまいます。
映画「レディ・ガイ」 ©2016 SBS FILMS All Rights Reserved ちなみにマッド・サイエンティスト役のシガニー・ウィーバーも、とてもいいです。この人、こんなに演技上手かったっけな?って思うほど。インテリをこじらせて屈折しまくった中年女性を見事に演じていました。映画「レディ・ガイ」 ©2016 SBS FILMS All Rights Reserved
 さてフランクは女友達の家に転がり込み、同居生活を送りながら1人、1人、自分を陥れた人物たちに復讐していきますが、果たして!?

 決してハートウォーミングなドラマではないのに、なぜか観終わったあとはスッキリと、明るい気持ちになれる、味のある作品です。

(文/吉田直子)

映画『レディ・ガイ』
2018年1月6日(土)新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー
©2016 SBS FILMS All Rights Reserved
映画「レディ・ガイ」 ©2016 SBS FILMS All Rights Reserved

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