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芸能・エンタメ

保毛尾田保毛男騒動について真面目に語ったよ:ドラァグクイーン・エスムラルダ連載175

2017.10.04(水)


エスムラルダの「勝手にワイドショー!」

連載第175回 保毛尾田保毛男騒動について真面目に語ったよ

 混乱に混乱を重ねている政界、泰葉の都知事選出馬表明、「新しい地図」をめぐるあれやこれや。今週もいろいろなことがあったけど、アタシの身のまわりでもっとも話題になったのは、やはり9月28日に放送された『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)での、保毛尾田保毛男の復活をめぐる騒動。

 実はアタシ、今回の番組も観ていらないし、30年前も保毛尾田保毛男を、おそらく一度も観ていないの。だからまあ、何も語る資格ないんだけど……。

 この件に対する、いろいろな人の意見やら動きを見てつくづく思ったのが、すごく「今」らしいな、ということ。
 放送したのは、今年のゴールデンウィークに、「東京レインボープライド」(毎年行われている、LGBTのパレード)に合わせて(?)社屋をレインボーカラーにライトアップし、「LGBTフレンドリー」なイメージを打ち出したばかりのフジテレビ。そして、「この時代に、公共の電波であんなキャラクター出すの、どうなの?」と言うノンケさんもいれば、「過剰反応すぎるんじゃないの?」と言うゲイの当事者もいる。この、どの「グループ」も全然一枚岩じゃない感じが、ややこしくもあり面白くもあるなあ、と思ったの。

 あとね、(もちろん、まだ「遅れてる」部分はあるかもしれないけど)「なんだかんだいって、時代はちゃんと変わっているんだな」と、感慨深かったわ。だって30年前は、保毛尾田保毛男をめぐって、こんな議論起こらなかったし、テレビ局の社長が謝罪するなんてこともなかったもの。

 アタシ、物心ついたときから自覚があったにもかかわらず、20歳(25年前)になるまで「男が好きだということを、誰にも言っちゃいけない」と思っていたの。それはやはり、幼いころからなんとなく、「男は女を、女は男を好きになるものだ」「同性愛者は気持ち悪い存在だ」という考えが刷り込まれていたせいなのよね。

 そして、今でこそアタシ自身は「大きな秘密」を抱えていた20年間の孤独も「いい思い出」「貴重な財産」といえるし、保毛尾田保毛男ネタを見たら、もしかしたら笑ってしまうかもしれないけど……。世の中には、今でも、「誰にも言えない」と思い悩んでいるゲイの若い子が、まだまだいるのよね。そう考えると、彼らがゲイである自分を肯定できなくなるような情報については、慎重になってほしいな、という気がするわ……。

って、そんなこと言ったら、アタシ、ゴールデンタイムの番組には永遠に出られないわね(ビジュアル的にNGすぎ)。ひー!

<水曜連載>

写真/フジテレビ社屋(撮影:街画ガイド)

【エスムラルダ:プロフィール】

えすむらるだ…1972年生まれ。94年よりドラァグクイーンとしての活動を開始し、各種イベント、メディア等に出演。2002年、東京都の『ヘブンアーティスト』ライセンスを取得。脚本家・ライターとしても活躍している。著書に「同性パートナーシップ証明、はじまりました。」(ポット出版、共著)
twitter:@esmralda001

エスムラルダ

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おすすめ書籍:「同性パートナーシップ証明、はじまりました。渋谷区・世田谷区の成立物語と手続きの方法」エスムラルダ、KIRA著(ポット出版)
http://books.rakuten.co.jp/rb/13507222/

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