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芸能・エンタメ 2016.06.02(木)

異世界にぶち込まれたい:高橋ヨシキ連載1


【新連載】あの映画に隠された、禁断の魅力とは? 現代の「神話」の深淵に迫る!

高橋ヨシキのディズニー大好き!
第1回 異世界にぶち込まれたい

 ぼくが映画館で初めて観た映画は『ダンボ』です。スティーヴン・スピルバーグ監督のコメディ大作『1941』でも描かれているように、『ダンボ』がアメリカで公開されたのは1941年ですが、日本では戦後の1954年になって初めて一般公開されました。その20年後、1974年に『ダンボ』は再び吹き替え版でリバイバル公開されます。当時3歳だったぼくは、両親に連れられてそれを観に行ったというわけです。『ダンボ』の次に映画館で観た映画は『メリー・ポピンズ』(65年)で、これも1974年の暮れのリバイバル公開に連れて行ってもらいました。
「と、いうような経緯もあって、それ以来、ディズニー映画に夢中の人生を送ってきたのです!」と言えたらよかったのですが、残念ながらその後ディズニーは低迷期に突入、アニメでは『コルドロン』、実写では『ブラックホール』など一般に「失敗作」とされる作品が続きました(『コルドロン』はディズニーランドの今はなき「シンデレラ城ミステリーツアー」の元ネタでもあります)。この時代の、とくに映画界における「ディズニー」ブランドの存在感は、エンターテインメント業界の覇者となった現在からは想像しがたいほど希薄になっていたのです。また、ビデオが普及し、レンタルビデオ店が乱立するようになるまでは、たとえ観たくてもディズニーのクラシック作品に触れる機会はそうそうあるものではありませんでした。
 しかし一方で、当然といえば当然なのですが、映画やアニメーションに関する本を開けば、必ずそこにはディズニー映画(アニメ・実写を問わず)に関する言及がありました。そこに目を見張るような美しいスチル写真が添えられていることも多く、「一度でいいから、この絵が動いているところを観たいなあ」と思うことも多々ありました。
 というのも、そうした心震わせるイメージの多くは、明らかに過剰だったり、美しくも極端なデフォルメが施されていたりしていて、とんでもなく魅力的である一方、どこかいびつさを感じさせるものでもあったからです。これはディズニーの実写映画に特に顕著で、たとえばディズニー映画は当時のスタンダードから考えても明らかにマット・アート(実際には存在しない風景を、きわめて写実的に描いた絵を合成して実現する方法)の使用率が尋常でなく高い。そこには「現実に存在し得ない、〈夢の世界〉を、どんな方法を使ってでもスクリーン上に実現したい」という強い欲望が感じられる。その考え方はまた、日本では1983年にオープンしたディズニーランドのモットーとも通じます。言葉を変えると、ディズニーは映画館においても、また遊園地という環境においても、「観客をまごうことなき異世界にぶち込んで、めくるめく〈この世ならざる体験〉を味わわせる」ことに注力し続けてきた、と言うことができます。
 一体それはなぜなのでしょう?
 これは簡単に答えが出る問題ではありません。
 しかし、答えを出す前に、いくつもの疑問を提示することはできます。なぜ、ディズニー作品には一種の「トリップ描写」が欠かせないものとなっているのか? どうして「きわめてアメリカ的」とされるディズニーのクラシック作品は、どれもアメリカではなくヨーロッパのお伽話をベースにしているのか? ディズニーランドの中央にそびえ立つ「シンデレラ城」の城主は実際のところ、一体誰なのか? もし城主がいるとしたら、それはきわめて「反・アメリカ的な」封建領主にほかならないのではないか? ディズニー作品からは、なぜこうも巧妙に宗教色(キリスト教色)が排除されているのだろうか?  本連載では、ディズニー作品を詳しく見ていきながら、こうしたいくつもの疑問を投げかけていきたいと思っています。必ずしも納得のいく答えが得られるとは限りませんが、絶えず問いかけ続けていくことには意味があるはずです。そうした作業を通じて、私たちの心をとらえて離さないディズニー製の「神話」の一端に迫ることができれば嬉しいと思っています。よろしくお願いします。

写真:Jedi94/Wikipediaより(CC BY-SA)

(木曜連載)

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【高橋ヨシキ:プロフィール】
たかはし・よしき
映画ライター、デザイナー、悪魔主義者。雑誌『映画秘宝』にアートディレクター、ライターとして参加する傍ら、テレビ、ラジオでも活躍中。NHKラジオ第1放送で『すっぴん!』にて毎週金曜日「高橋ヨシキのシネマストリップ」を担当。近著に「暗黒映画評論 続悪魔が憐れむ歌」。

おすすめ書籍:「暗黒映画評論 続悪魔が憐れむ歌」/高橋ヨシキ(洋泉社)
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