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    実話BUNKAタブー2019年12月号

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芸能・エンタメ 2014.10.29(水)

米倉涼子の「大物化」が止まらない:ホラー系ドラァグクイーン”エスムラルダ連載22

 


連載第22回:米倉涼子の「大物化」が止まらない

 米倉涼子主演の連続ドラマ「ドクターX(第3期)」、第3話までの視聴率が毎回20%越え。前2作の平均視聴率も、第1期は19.1%、第2期は23.0%だったというし、すさまじい安定感。

 実はアタシも第1期からずっと観ているんだけど、やっぱり面白いし、よく出来ているのよね。ここぞというところで必ず決め台詞が出てきたり、「最終的には、米倉演じる外科医・大門未知子の活躍で丸く収まるんだろうな」とわかっていながら、毎回、適度にハラハラさせてくれたりするあたりは、まさに「水戸黄門」的。味方キャラと敵キャラの配置や、敵キャラのキャスティングと人物造形(どこか憎めない)も「うまいなあ」と思うわ。
 でも、「ドクターX」人気の最大の要因は、なんといっても米倉涼子の、役柄への「ハマリっぷり」じゃないかしら。彼女が常に漂わせている、得体の知れない「大物感」「全能感」「生命力」が、あの役にぴったりなのよね……。

そんな米倉の存在を、アタシが初めて認識したのは、2001年に連ドラ「ラブ・レボリューション」を観た時。でも当時はあまり、米倉のことが好きじゃなかったの。だって、「新人女優の米倉涼子」とか紹介されている割に、ふてくされた(ように見える)顔といい、ハスキー気味な声といい、あまりにもフレッシュ感がなかったんだもの!

ところがその後、米倉の大胆で奔放な素顔が、すごい勢いで顕在化。「日本の中で、私が一番、(ミュージカル)CHICAGOを愛していると思ってます」とか「ブロードウェイを目指してます」とか、呼吸するのと同じくらい自然に、びっくりするようなことを次々と言ってのけ(しかも、事務所が大金を積んだ……のかもしれないけど、一応ブロードウェイデビューも実現)、恋愛面では、あの市川海老蔵と互角に勝負。で、アタシも徐々に「何だかよくわからないけど、この女、すごい?」と思い始め、さらに、「黒革の手帖」以降の「悪女売り」路線にまんまとハマり、今では割と、米倉に夢中よ……。

ちなみに、本人はよく「私、自分に自信がないんです」と言っているけど、米倉って、自分でも意識していない、もっと根っこの部分で、揺るぎない自信とか「選ばれた存在である」という確信とかを持っているんじゃないかしら。そしてそれが、あの得体の知れない「大物感」を醸し出しているんじゃないかと、アタシは思っているの。 しかも、「嘘もつき通せば真実になる」じゃないけど、
米倉涼子って今後、本当に「大物女優」(っぽい存在)への道を歩んでいきそうな気がするのよね。すごい美人というわけでもないし、演技だってどちらかといえば大味なのに、すでに業界では何となく大物扱いされている感じはあるし、定期的に当たり役を手に入れ、それをモノにする運の強さも持っている。もちろん事務所の力は大きいだろうけど、同じようにごり押しされながらも、イマイチ伸び悩んでいる感のある、同じ事務所の他の女優陣と比べると、やっぱり米倉って、ポテンシャルが高いんだなあ……と思うわ。
演技力とか人気とは関係なく、自信と握力によって、今頑張ってる女優の誰よりも、安定した未来をつかみとりそうな米倉涼子……。恐るべし!

【エスムラルダ:プロフィール】
えすむらるだ…1972年生まれ。94年よりドラァグクイーンとしての活動を開始し、各種イベント、メディア等に出演。2002年、東京都の『ヘブンアーティスト』ライセンスを取得。脚本家・ライターとしても活躍している。
twitter:@esmralda001
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