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食・グルメ 2014.01.21(火)

「秋ナスは嫁に食わすな」食い合わせのウソ・ホント


医学的根拠は薄い食い合わせの真実

 日本で古来より伝えられてきた食べ合わせのタブーに「ウナギと梅干し」「天ぷらとスイカ」などがある。いずれも一緒に食べる腹をこわすと言われてきたが、科学的な根拠はほとんどない、これらはいわゆる都市伝説だ。
 前者は一般的に「贅沢への戒め」と捉えられ、梅干しの酸味で食欲が増すが結果ウナギを食べすぎてしまい、その脂肪で腹を下すとされるという説の流布である。後者の天ぷらは江戸時代の代表的ファストフード。元は立ち食いで親しまれた。一日じゅう同じ油で揚げていれば油も酸化してしまい、胃もたれの要因になる。そこへ漢方的には胃腸や体を冷やす作用を持つスイカを食べれば、胃酸も薄まって消化不良を起こしやすくはなる、という説。
 それぞれが夏の風物詩で、衛生事情も保存の条件も悪かった昔のこと。たまたま食べ合わせたら食中毒で腹をこわしたのかもしれない。「秋ナスは嫁に食わすな」のように、いくらおいしいからといって食べ過ぎは慎むべきとの考えもあったのだろう。

 他に言い伝えられるなかで「カニと柿」というのがある、カニは傷みやすく、柿は消化が悪く、二つとも体を冷やすので忌むべきとされる。「蕎麦とタニシ」は蕎麦はほとんど噛まずに食べるし、タニシ(田んぼでたくさん取れ、農村社会では貴重なタンパク源だった)は堅くてどちらも消化に悪い。これに似た例に「トウモロコシと牛乳」なども。今のように腹ごなしが芳しくなければすぐ胃薬を飲む時代でもなかったので、やはり一抹の真理が含まれていそうだ。
 なお、東南アジアではドリアンを食べる際に飲酒すると死に繋がると信じられており、古くは18世紀に書かれた文献にも登場する。腹内での異常発酵によるガス発生、高カロリーを急激に摂取するために高血糖となるなど様々な俗説があるが、医学的には全く証明されていない。

(文・編集部)

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